「われらの子ども」を読み終えて。「知らないこと」の恐さを感じた。




どうも現役大学生の管理人@faranchuです。

本記事で紹介したい本は『われらの子ども 米国における機会格差の拡大』です。

みなさんはアメリカという国にどのような印象を抱いているでしょうか?

僕も以前までは煌びやかな街を思い浮かべ、様々なバックグラウンドを持っている人が集まり高め合う世界だと思っていました。単純で浅かったのは否定しません。もちろん「アメリカン・ドリーム」という言葉も信じていました。

 

しかし、現在の米国は「アメリカン・ドリームを実現できる環境である」とは到底言えないようです。

広がる格差問題

この本は筆者であるパットナム氏が、実際にアメリカ人の青年にインタビューした内容から構成されています。

同じ所得層の青年をインタビューするのではなく、異なる階層の若者をインタビューしていることがポイント。その結果、驚くほど対照的に彼らの生活が描かれています。

「われらの子ども」が何を目的としている本か、大変わかりやすい部分があったので引用させていただきます。

本書においては、今日の子どもの間での機会の分布に第一の焦点を当て、以下の問題への答えを探っていく。社会的、経済的背景を異にする今日の若者たちは、おおよそ等しい人生の機会を現実に有しているか、そしてこの数十年の間にそれは変化したのだろうか?

出典:『われらの子ども 米国における機会格差の拡大』 ロバート・D・パットナム 創元社

この質問に対して

ふぁらと
機会は誰でも持っていてほしいな。

と思っていましたが、読み進めていくに連れて

ふぁらと
機会さえ平等ではないのか・・・

とショックを受けました。それほど現在では階級差が固定されてきているということなのでしょう。

数十年前の世代と現世代では、機会格差はどのように変化したのか。「われらの子ども」とのタイトルからも想像できる通り、家族・地域のあり方が変わったのも大きな要因。この辺の詳しいことは実際に読んでいただきたいと思います。

一つの大きな転換点として『われらの子ども』→『わたしの子ども』へと考え方が変わったことがあげられると思います。生まれた家庭によって大きな格差が生まれることは容易に想像できるかなと。

成功をつかむ機会さえ、生まれながらの社会的背景によって阻まれる環境が素晴らしいとは決して思えません。。。ただ、これが現在のアメリカの一面なのも事実でしょう。

レイ
でも、機会格差って何をもって格差というの?

と思う方もいるかもしれません。僕自身、途中まではそう思う節もありましたが、様々なインタビューを読み進めていくと、本当に「格差がある」としか感じませんでしたね。

今日のわれわれは、才能があり活力あふれる子どもたちに対してさえも機会の平等からはほど遠いものになっている。

出典:『われらの子ども 米国における機会格差の拡大』 ロバート・D・パットナム 創元社

と最終章に書かれているほど。格差が広がるに連れ、民主主義の正当性をも脅かすとも書いてあります。

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「日本」との関連性

ここで次の疑問が浮かびました。

ふぁらと
日本ではどうなのだろう?

と。

この本はアメリカの状況について書かれている本なので、日本のことに言及しているわけではないのですが、実際に『日本でも機会格差が拡大しているのでは?』と思えずにはいられませんでした。

僕自身、現在大学生であり、社会のことは詳しく知っているなどとは口が裂けても言えません。ただ、子どもの貧困が問題になっているのも事実ですし、階級の固定化も一つの問題としてあげられでしょう。

遠い国のアメリカの研究結果とはいえ、日本にも通じて言えることは多い気がします。と同時に得られることもたくさんありました。

一人一人生まれは異なる

日本ではドラッグが蔓延している状況ではないにしろ、生まれによって人生設計が変わることは否めないでしょう。僕がこの「われらの子ども」を手に取り、感想を書いている現環境も、僕だけが作ったわけではなく、たくさんの周りの方の助けがあって手に入れられたものなのでしょう。

 

この本を読んだことで「努力したらなんでもできる」という言葉に対して懐疑的になってしまいました。笑

全員が「努力したらなんでもできる」環境なら最高だとは思いますけどね。この状態を目指していきたいなとは強く思っています。

僕も「努力したらなんとかなる」と感じながら今まで生きてこれましたが、理不尽なことにたくさん出会い「努力してもなんとかならない」と感じる方もいることでしょう。

自分の経験だけをもとに、全てを決めつけてしまう危険性をホントに再確認させられた本でした。

と同時に、「知ってること」を増やすのが大事だとも改めて思わせてくれた本でもあります。

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あなたはこれからどうするか。

ユウ
でも、お前が考えたところでどうしようもないだろ!!

と言われたら事実、僕個人として今すぐできることはないでしょう。

ただ、知らないことを知ることで物の見方が変わるなら、それがまず1段階かなと。僕自身ここを大事にしています。

Aくん
何か本を読みたいな〜

という方にもおすすめしたい一冊です。ぶっちゃけ僕が今まで読んだ本の中でも一番疲れた部類ですが。笑

知らないことを知り、日本のこと・自分のことを考えてみる。そういうきっかけを本記事が作れればなと祈っています。

それでは!

※『ヒルビリー・エレジー』も同時に読む本としておすすめです!

「ヒルビリー・エレジー」から学んだ自分が身を置く環境の重要性。

2017.12.23