「大学生は何をすればいいのか」について考えてみた

さて、この記事を見てくださっている方々に質問があります。

大学に行く意味は何でしょうか?

この質問に端的に答えられる人は少ないのではないでしょうか。

難しいですよね。僕も大学1年の時に迷っていたことがあります。僕が大学に行く必要性の有無を考え始めた理由として、大学で学ぶ内容と将来使う知識とが乖離していると感じたことが挙げられます。

今までの僕は

ふぁらと
大学で学んだ内容を使わないとしても、新卒の枠で就職できるから大学はちゃんと出ておこう!

との考えで終わっていました。とても浅はかで単純といいますか、社会の常識というものを基準にしていました。

その漠然としていた考えを、一新してくれたのが『若者と労働 「入社」の仕組みから解きほぐす』という本と『大学教育について』という以上2冊の本。

これらの本を読んだことで、大学で学ぶ内容と将来使うこととの間に、なぜ、これほどの差があるのかが分かりました。歴史的背景もあります。

 

また、これらの本を読んだことで、『現在、大学生の自分は何をすべきか』を改めて考えるきっかけにもなりました。

自分の意見・体験も踏まえながら『大学で何をすべきか』を考察します。

そもそも大学とは何か

そもそも大学は、どのような位置付けなのでしょうか?

大学に行く意味を考える上で、大学とはどういう場所かを理解していることは極めて大切だと思います。

学校教育法には

大学は学術の中心として広く知識を授けるとともに、深く専門の学芸を教授研究し、知的、道徳的及び応用的能力を展開することを目的とする。

出典 : 学校教育法-Wikipedia

とあります。

今までの僕は

ふぁらと
専門的な勉強をできる場所ってことじゃん!!

としか思いませんでした。しかし『若者と労働』を読んで衝撃を受けたことがあります。

それは、職業的意義について何も触れていないということ。

 

多くの人が大学を卒業した後に就職するでしょう。その場合、大学生活が社会に出る前の直前期にあたりますね。にも関わらず、『職業』に就くこととの関係については何も触れられていないということなんです!

一言でいえば、高等教育にせよ、大学教育にせよ、日本社会における教育の職業的意義は極めて低いものとなっています。

引用: “若者と労働”, 濱口 桂一郎著, 中公新書ラクレ

との記述もありました。

 

そのため、

Aくん
特に勉強しなくても就職できる可能性があるってこと!?

じゃあ!今のうちに遊んでおこう!

酒じゃ!酒じゃ!

との考え方になることも、まあ、あり得なくはないでしょう。

 

しかし、ここで1つ、注意してもらいたいことがあります。それは、先程書いた大学の定義を強く意識してほしいということ。

そもそも論として、大学は職業に就くために必要な専門的知識を身につける場所ではないということです。

大学は職業訓練の場ではありません。大学は、生計を得るためのある特定の手段に人々を適応させるのに必要な知識を教えることを目的とはしていないのです。大学の目的は、熟練した法律家、医師、または技術者を養成することではなく、有能で教養ある人間を育成することにあります。

引用: “大学教育について” , J.S. ミル 著 竹内一誠 訳 , 岩波新書

これは「大学教育について」という本からの引用です。この記述からも、そもそも専門的な知識をつけることが大学の目的ではないことがわかります。

では、大学で学ぶべきことは何でしょうか?また、「大学教育について」から引用させていただきます。

専門職に就こうとする人々が大学から学び取るべきものは専門的知識そのものではなく、その正しい利用法を指示し、専門分野の技術的知識に光を当てて正しい方向に導く一般教養の光明をもたらす類のものです。

引用: “大学教育について” , J.S. ミル 著 竹内一誠 訳 , 岩波新書

はい、このような意見があります。「職業的意義がないことが良いか悪いか」はさておき、このような事実は知っておくべきことだと思います。

 

ただ、現在の日本において、半分近くの方が大学に進学するようになり、「本来の大学としての役割が今の現実に合っているのか?」という疑問を抱いているのも事実です。

しかし、「職業的か学術的か、どちらか一方が良い」とは決して思っていません。

なぜなら、二項対立的な考え方で答えが出せるとは思えないからです。「どっちも大事でしょ!!」と考えているタイプです。笑

みなさんにも是非、考えてほしいです!

なぜ就職できるのか

ここで、ある疑問が生まれてきます。専門的知識を学んでいなくとも、なぜ就職できるのか?という疑問です。

理由の一つとして、企業が育ててくれることが挙げられるでしょう。

これは僕自身、願っていたことでもあります。自分が仕事をするのにスキルがないのが分かっていましたから。

そのため、企業ホームページの新卒者の研修制度などをよく見ていたものです。

・どれだけ研修制度がしっかりしているか。

・どのくらい期間か。

などなど、詳しく書いてくださっている企業もあります。

企業が育ててくれるというのは、専門的な知識を身に着けながら仕事をできるということだと思っています。

新卒採用と中途採用の方とで、求められる能力は全く違うなぁとは調べていて思いました。笑

 

まあ、これが普通のことだと思っていましたが、なぜこのような制度になったのかもこの本から学べました。

昔のある時期について、以下のことが述べられていました。

日本では、何の経験もスキルもない「まっさら」な人材であることがむしろ高く評価されて、「社員」として「入社」できるのが当たり前であったのです。

引用: “若者と労働”, 濱口 桂一郎著, 中公新書ラクレ

では、どこで人を判断するかと言ったら学歴・偏差値であったわけです。

学歴・偏差が高ければ、物覚えも早い可能性が高いでしょう。『戦力になる可能性が極めて高い』『潜在能力が高い』ということで正社員として雇われたという事実があります。

今も、このような考えは残っているとは思いますが。。。どうなんでしょ?

大学生活で何をするべきか

以上、「大学とは何なのか」「なぜ専門的な知識を有していないのに就職できるのか」の2点について書かせていただきました。

これらを踏まえて「大学生活で何をすればいいのか」について考えていきます。

大学で何をすればいいのか分からない原因の一つに、大学の授業での知識を身につけなくとも就職可能ということがポイントだと思います。

その上であなたが4年間という貴重な時間をどう使うか自分自身で考えなくてはいけません

 

個人的には『勉強』するしかないなと感じています。

何をするにも役に立つ普遍的な力って、知識であったり考え方だと思うのです

対人スキルなどの人間力も大切でしょうが、曖昧な部分だと感じるため、人間力をあげることを考慮しつつ、たくさん勉強するしかないなと。

 

知識をつけることで実践もしたくなるもんです。具体的に「○○の勉強をしろ」というのではありませんが、勉強が必要なのは間違いないなと。

例えば、哲学の考え方からたくさんのことを学べますし、自然科学の分野から観察と推論の力を磨いたりできると思います。そのため、何かにとらわれることなく、幅広く学ぶことは大切だと感じます。

 

勉強のツールとして、やはり読書もおすすめしたいです。先人の知識が詰まったものを、たった一冊の本で学べる素晴らしさは知ってほしいところ。こんな刺激的なもの僕は知りません。笑

専門的知識がなくても就職可能と書きましたが、今の時代、正社員の募集も限られ、非正規雇用の人が増えているのも事実。

あなたが、知識も考え方も何もないのが大丈夫と感じるどうかが問題だとも思います。

Aくん
スキル・知識・経験全部ないのはまずいやろ〜
Bくん
人間力でなんとかする!

俺いいやつだから!

との意見のAくん、Bくんはそもそもの構えが変わってくるでしょう。

 

また、個人的には人にない強みを作るのは重要だと感じています。

誰でもできること、簡単に覚えられことは誰でもできるでしょう。

自分が勝てるフィールド、力を発揮できるフィールドを見つけるのは大切だなと!!

自分がどんな人間になりたいかとのビジョンを持ちながら、試行錯誤していくしかないのかもしれませんが。笑

まとめ:大学生活を楽しもう!

「大学とは何か」から「大学で何をするべきか」まで、自分の意見を書いてきました。

わかっていただけるとは思いますが、「大学に行く意味がない」という結論を感情的に導かないでほしいです。

よく考えた上でならいいですが、捨てたもんじゃないです。事実、将来の幅が広がるという点で、大学進学には大きな可能性を感じますし、勉強して知識と考え方を得るのに最高の場所だと思います。

もちろん、僕も大学に進学してほんとよかったと思っています。いろんなことを経験できるし、勉強もできる。自分の将来を決めるにあたって、大変意味があるものだなと感じています。

それでは!充実した4年間を共に目指していきましょう!

 

〜追記〜

とても興味深いデータを見つけたので紹介です。それはデューク大学のヴィヴェク・ワドワ教授の調査結果。

五00社以上のテクノロジー企業において、六五0人以上のアメリカ生まれのCEOとプロダクトエンジニアリングのトップたちについて調査したところ、彼らの九0パーセント以上が大学を出ているが、その中で工業系あるいは数学系の学位を持っているのは四割に過ぎなかった。他の六割は経営学や人文科学系の卒業生だった。

ワドワ教授は大学での専攻と社会での成功との間にはなんの関連もないと断じている。

引用: 才能を磨く ケン・ロビンソン著 大和書房

日本と海外の違いはあるでしょうが、興味深いことには変わりありません。

自分が何をしたいかが1番重要と考えさせられます。情熱さえあれば長い人生の中で、専攻かどうかなんて案外関係ないのでしょう。

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